概要
メロダイン5にしてから、何故か僕の作業環境下ではVoトラックをメロダインに取り込むとノイズが乗るようになりました。
どんなノイズかというと、「ップっ」みたいなタイミングEdit後に行う「繋ぎ」でやらかしたかのような音です。
しかし繋ぎの時のテイクにプレイリストを戻してもノイズが見当たらないため、どうやら原因はメロダインにあるようです。
PC再起動したりProTools開き直しても治らないことが多く対処が難しいです。
全てのピッチ編集を終えてから気づくと非常にやっかいで、Melodyneに取り込み直すハメになります。
さすがに部分的に読み込み直しますが、それにしてもかなりの時間ロスです。
とてもやっかいなバグなのですが、職場はもちろんネットで調べても同じ症状の人がほとんど見当たりません。
唯一専門学校の同期の一人が同じ症状でAuto-Tuneに乗り換えるか迷うほど困っていました。
しかもこのバグ、発生したりしなかったりするんですよね。
だから原因の特定が難しいのですが、そろそろ本格的に仕事に支障を来してきていますし、同じ症状で困っているひとの解決口になれたら嬉しいので原因を探っていきたいと思います。
考えられるノイズの発生原因
・低スペックPC×ProTools
職場ではこのバグが起きず、同じ症状が専門学校の友達にしか起きていないこと、発生したりしなかったり発生パターンが不安定なことから推測すると、ProToolsを低スペックのPCで動作させているときに起こるバグなのではと考えています。
僕の使用環境は、
・Mac Book Pro (15-inch,2019)
・macOS:Catalina 10.15.7
・プロセッサ:2.6GHz 6コアIntel Core i7
・メモリ:16GB 2400 MHz DDR4
で、RecやMixでスペック不足を感じた事は無いのですが、唯一メロダインを使用してる時に動作が重くなることがあります。
スペースキーでトンっと再生してもワンテンポ再生が遅くなる感じ。メロダイン4の時はこんな事なかったような気がします。
※追記:Logic環境下でも同様のバグが見られるようです!
何故メロダイン5になってから?
メロダイン5になってから歯擦音やブレスなどの非楽音成分を自動認識して、その箇所だけ別のアルゴリズムが適用されるようになりました。
ざっくりしたイメージだと非楽音成分にはピッチ編集が適応されなくなった感じだと思います。(どうやらそれだけでは無いようですが)
これはブレスなどの非楽音成分までピッチが上がったり下がったりすると不自然になるためです。
しかし僕の環境下ではこの自動認識があまりうまくいきません。
まあまあの頻度でblobを分割した際にどう考えても楽音成分のblobまで非楽音成分と認識されてしまうことがあります。
こうなると一つの楽音成分のblob内で急な音程差が生まれる為このようなノイズが発生するのかな〜と考えています。
対処方法
・Melodyneをオンオフする(バイパスにしたりインアクティブにする)
読み込みし直してくれるのか、たまにこれで解決することがあります。
・再生しながら分割を行わない
Melodyneはバグが起きていなくても再生しながら分割を行うとノイズが発生することがあります。通常の使用ならもう一度再生するとノイズが消えるので大丈夫なのですが、今回記事にしているバグは、その2度目の再生以降もノイズが消えないことについてです。
なので、発生原因をたどればそもそも再生しながら分割を行わず、停止中に分割を行えばノイズが乗りにくいのでは、という考えです。
再生しながら分割を行うと処理に負担がかかるのかもしれません。
作業効率は少し下がるかもしれまんせが、一つの対策方法として考えてみました。
・Melodyne読み込み時、他に重いプラグインを挿さない(※追記)
ツイッターでとても親切な方に教えていただいたのですが、どうやら読み込み時に重いセッションを開いていても起こるようです。CPUに負担をかけないように余計な操作も読み込み時はやめた方が安全かもしれません。
・分割位置を調整する
非楽音成分と楽音成分の分割位置を調整するとノイズが消えることがあります。
・コミット(書き出し)前にノイズを確認する。
本来タイミングEdit時に行うフローなので二度手間なのですが、ピッチ修正後にもう一度ノイズを確認してからコミットします。
まとめ
プロユースのシーンにおいてもよく使われるMelodyneですが、ノイズが乗ってしまうとなると仕事で使いたくなくなりますよね笑
Auto-Tuneも入れなきゃなーと改めて思いました。
いろいろ原因は探ってみたのですがイマイチ分からないので、同じ症状で悩んでる方がもしいらっしゃれば何か教えてくください…!